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東洋の真珠・スリランカでいま起きている事(下)

シーレーンの要衝に食指を伸ばす中国。世界が注視する新大統領の外交政策

海野麻実 記者、映像ディレクター

内戦末期に影響力を強めた中国

 長年続いた内戦の末期、スリランカでは反政府勢力・タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)への軍事作戦で数万人(4万人)の民間人が殺害されたほか、少数派タミル系の民間人など数千人が行方不明となったり、拷問の被害を受けたりしたとされる。

 こうした状況を、国連は「国際法秩序への重大な攻撃」と指摘。日本をはじめとする先進諸国も企業進出や投資を控えた。国際社会の支援が減ったスリランカに対し、その空白を埋めるかのごとく、影響力を急速に強めていったのが中国だった。

 実際、過去数十年間にわたり、低金利で融資をしてきた日本とは異なり、中国からの融資はここ10年ほどで急激に伸びている。

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筆者

海野麻実

海野麻実(うみの・まみ) 記者、映像ディレクター

東京都出身。2003年慶應義塾大学卒、国際ジャーナリズム専攻。”ニュースの国際流通の規定要因分析”等を手掛ける。卒業後、民放テレビ局入社。報道局社会部記者を経たのち、報道情報番組などでディレクターを務める。福島第一原発作業員を長期取材した、FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『1F作業員~福島第一原発を追った900日』を制作。退社後は、東洋経済オンラインやForbes、共同通信47Newsなどの他、NHK Worldなど複数の媒体で、執筆、動画制作を行う。取材テーマは主に国際情勢を中心に、難民・移民政策、テロ対策、民族・宗教問題など。現在は東南アジアを拠点に海外でルポ取材を続け、撮影、編集まで手掛ける。取材や旅行で訪れた国はヨーロッパ、中東、アフリカ、南米など約40カ国。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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