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W杯共催・シャトル便の実現、そして拉致の衝撃

小此木政夫さんに聞く「朝鮮と日本の過去・未来」(4)

市川速水 朝日新聞編集委員

「日韓フォーラム」議論でW杯共催を提唱

 歴史共同研究が学者同士の交流を目指す試みだとすれば、民間レベルの政策協議の場も小此木さんを頼りとした。

 1993年、細川護熙・金泳三両首脳の合意で設置された「日韓フォーラム」だ。国会議員や大使経験者を含む「半官製」の性格もあるが、毎年、両国の懸案について自由に討論し、必要があれば政府に提案する。また、民間の立場からそれぞれの発言力を生かして世論に訴えることもある。

 スタート時、日本側座長は小和田恒・元外務事務次官、幹事を山本正・日本国際交流センター理事長が務めた。現在、日本側座長を務める小此木さんは、フォーラム創立当時からのメンバーで最古参になった。

 小此木さんが「フォーラム」での議論を踏まえ、実現に寄与した大きな「成果」がいくつかある。

拡大サッカーW杯共催が決まり、日韓サッカー協会会長の長沼健(左)、鄭夢準両氏が一緒にトロフィーを掲げた=1996年5月31日、スイス・チューリヒ

 例えば「サッカー・ワールドカップの日韓共催」と「羽田―金浦間のシャトル便」だ。この二つとも、小此木さんの提言が朝日新聞の「論壇」に掲載された。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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