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安倍改憲は「出来っこない」という通説に潜むワナ

「出来っこない」に挑むのが権力者。長期政権の最後に安倍首相が思うのは……

曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当)

小泉首相の「底意」は「解散」だった

拡大郵政民営化法案が参院で否決されたのを受け、衆議院を解散し記者会見する小泉純一郎首相=2005年8月8日、首相官邸

 だが、首相の「底意」はやがて明らかになる。実のところ、自民党を一気に小泉改革一色に染めあげるため、反対派を根絶する「解散」をはなからしたかっただけだったのだ。

 2005年8月、法案が参議院で否決されるや、首相は間髪を入れず衆議院を解散した。首相側が仕掛けた「コイズミ対抵抗勢力」の対決構図の演出に世論は沸騰し、選挙区に「刺客」を送られた反対派議員は次々と落選。解散直後は有利と言われた野党民主党も、明確な対案が出せずに惨敗した。

 それこそ、通説に拠って首相の底意を見誤った高いツケを払わされたのだ。この衆院選後に官房長官に就く安倍晋三氏も総務相だった麻生太郎副総理・財務相も、それを間近で目撃していたはずである。

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筆者

曽我豪

曽我豪(そが・たけし) 朝日新聞編集委員(政治担当)

1962年生まれ。三重県出身。1985年、東大法卒、朝日新聞入社。熊本支局、西部本社社会部を経て89年政治部。総理番、平河ク・梶山幹事長番、野党ク・民社党担当、文部、建設・国土、労働省など担当。94年、週刊朝日。 オウム事件、阪神大震災、など。テリー伊藤氏の架空政治小説を担当(後に「永田町風雲録」として出版)。97年、政治部 金融国会で「政策新人類」を造語。2000年、月刊誌「論座」副編集長。01年 政治部 小泉政権誕生に遭遇。05年、政治部デスク。07年、編集局編集委員(政治担当)。11年、政治部長。14年、編集委員(政治担当)。15年 東大客員教授

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