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安倍政権の強硬策が生んだ韓国市民の「日本離れ」

訪日客は激減、「信頼の日本製」から国産品へ、欧米企業の売り込みも激しく

箱田哲也 朝日新聞論説委員

訪日客数は急落、前年比200万人減

日韓拡大韓国人観光客に人気だった川下りもお客が急減した=2019年8月23日、福岡県柳川市
 日本の観光庁が出した1月17日の発表によると、昨年(2019年)に海外から日本に訪れた旅行者数は前年比2.2%増の約3188万人だった。中国や東南アジアなどからの訪日客が軒並み増えた中、韓国は約200万人減(753万人→558万人)と急落した。

 韓国からの訪日客は、昨年6月までは前の年を少し下回っていたものの、夏からの巻き返しで記録更新に期待がかかっていた。そんな矢先の7月、日本政府が徴用工問題での韓国への報復措置を発表。それに反応して日本を訪れる人が一気に減った。8月からの半減の勢いは止まらず、結局、トータルでは前年比25%減と激減した。

 日本政府は五輪イヤーでもある今年は、訪日客4千万人の達成を目指す。

 2018年に3千万の大台を突破した時の内訳をみると、4人に1人が韓国から。その隣国からの失速は大きな痛手となった。

 先のバスの中での会話のように、韓国ではいま、歴史や国際問題に関する思想信条に関係なく、旅行先に日本を選ぶこと自体が、はばかられる雰囲気が漂う。そんな中でも大分・湯布院を訪れた後輩とみられる女性のような人がいるので、何とかつながっているのが現状だ。

 ソウルの観光業界の関係者は言う。

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筆者

箱田哲也

箱田哲也(はこだ・てつや) 朝日新聞論説委員

1988年4月、朝日新聞入社。初任地の鹿児島支局や旧産炭地の筑豊支局(福岡県)などを経て、97年から沖縄・那覇支局で在日米軍問題を取材。朝鮮半島関係では、94年にソウルの延世大学語学堂で韓国語研修。99年からと2008年からの2度にわたり、計10年、ソウルで特派員生活をおくった。13年4月より現職。

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