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桜を見る会問題 我々野党の責任を嚙み締める

国家国民への真摯な思いから湧き上がる正義感、倫理観、使命感、責任感に基づく追及を

小川淳也 衆議院議員

公私の区別がつかなくなった総理

 まずこの公的行事の肥大化、いわゆる「桜を見る会」の問題を論じるに当たり、ここまで国民の関心を引きつけ、私ども全野党で真相究明、責任追及に及ぶまでに至った立役者の皆様に心より敬意を表したいと思います。

 特に初動段階でこの問題に着目し、地道な調査と報道を重ねた新聞社、共産党の田村参議院議員、宮本衆議院議員、機関紙赤旗など、関係者の取り組みに心から敬意を表します。

 大きな注目を浴びた課題に取り組むことよりも、注目される前から目をつけ、地道な取り組みを進めることの方がはるかに難しいことです。そのことがよくわかるだけに、こうした成果に繋げた関係者の皆様に重ねて敬意を表します。

 その上で国会での本格論戦が始まった今、全野党、全会派を挙げて責任追及と真相究明を進めるべく、私自身も質疑で常に、この問題の一端を取り上げています。

 公的行事の私物化を見るにつけて、やはり本質はかつての森友問題や加計学園をめぐる問題と軌を一にすると感じます。

 総理は人が良いのか、悪いのか、ご自身の近親者をかわいがるあまり、自らの絶大な権力への無自覚さとあいまって、次第に公私の区別、見境いがつかなくなり、自制と抑制を失っていく。ある種の方向感覚を失っていくのではないでしょうか。

 結果として近親者に多大な利益をいびつな形でもたらし、一方で、国有財産や許認可権限、予算の使われ方をゆがませて、国民に甚大な被害をもたらすのです。

 これは一連の問題に例外なく見られる構図です。

4つの法令違反の疑い

 私自身、法律的に見て、今回の問題は四つの法令違反を議論する必要があると考えています。

 まず一つ目は、予算執行の姿を、本来の趣旨と異なる形で膨張させ、ゆがませた財政法違反の疑いです。

 二つ目は、総理の地元山口県の有権者に公金を使った供応接待、すなわち花見会場で提供される飲食やお土産等を含め、特別に地元有権者に便宜を図り、利益を与えた公職選挙法違反の疑いです。

 三つ目はこれとセットで行われた、いわゆる前夜祭と言われる後援会行事にかかる数百万円は下らない支出が、本来記載すべき安倍後援会政治資金収支報告書に一切記載されていない、政治資金規正法違反の疑いです。

 そして最後の四つ目は、一連の疑惑を逃れるために、証拠となるべき招待者名簿、推薦者名簿等の公文書を即座に廃棄してしまった公文書管理法違反の疑いです。

 これらは相互に絡み合いながら、全体として法令違反の疑いの構造を作り上げていると思っています。これら法令違反の疑いに対し、総理は法令の執行・改廃の総責任者として、国民に対する真摯かつ誠実な説明責任を負っています。

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筆者

小川淳也

小川淳也(おがわ・じゅんや) 衆議院議員

1971年香川県高松市生まれ。衆議院議員5期目。立憲民主党・無所属フォーラム幹事長特別補佐。高松高校、東京大学法学部卒業。1994年自治省入省。沖縄県庁、自治体国際化協会ロンドン事務所、春日井市役所などを経て、2003年民主党より香川県第1区にて立候補するも惜敗。2005年初当選。2009年総務大臣政務官、2017年民進党役員室長。著書に『日本改革原案 2050年成熟国家への道』(光文社)

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