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新型肺炎。マスクはしないフランスの徹底的な危機管理

普段の衛生管理はいい加減なフランスが示す新型肺炎の「危機管理」の徹底ぶり

山口 昌子 在仏ジャーナリスト

耳鼻咽喉科で受けた厳しい質問

 その二。

 帰国する前から予約していたパリ公立病院の耳鼻咽喉科に行った。元来、私は喉が弱く、冬場は朝起きるとしばしば喉の調子が悪い。フランスの公立病院では、主治医の紹介状がないと、診察を受けられないことが多い。診察室で日本に帰国する前に主治医に書いてもらった紹介状を見せて、「新年を家族と過ごすために帰国していました。この紹介状は昨年、出発前に書いてもらったので、ちょっと日付が古い」などと説明すると、メモを見た女医さんが、「何日にパリに到着したの?」「喉はいつから痛いの?」「熱はあるの?」「呼吸は苦しくない?」と厳しい表情で質問する。

 「あっ、新型肺炎を疑っているのだ」と気が付いた途端、女医さんがすごい勢いで診察室から出ていった。

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筆者

山口 昌子

山口 昌子(やまぐち しょうこ) 在仏ジャーナリスト

元新聞社パリ支局長。1994年度のボーン上田記念国際記者賞受賞。著書に『大統領府から読むフランス300年史』『パリの福澤諭吉』『ココ・シャネルの真実』『ドゴールのいるフランス』『フランス人の不思議な頭の中』『原発大国フランスからの警告』『フランス流テロとの戦い方』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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