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小沢一郎が語る「原発」と「自衛隊」

(35)小沢一郎が安倍政治を語る・中

佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長

安倍首相と核武装

 日本の原子力政策の骨格を形作る核燃料サイクル事業の最大のポイントは使用済み核燃料の存在にある。
 福島第一原子力発電所の過酷事故で極めて危険な事態に陥った4号炉で見られたように、使用済み核燃料は現在、全国の原発敷地内で水冷保管されている。
 しかし、ほとんどの保管プールは、使用済み核燃料が満杯の状態に近い。満杯に近いこの使用済み核燃料が抱える問題は大きく二つ指摘できる。
 ①経営上の問題。使用済み核燃料は再処理工場に売る建前を採っているため資産項目に計上されている。しかし、実質的に破綻している核燃料サイクル事業が文字通り終結し再処理工場が閉鎖されれば、この使用済み核燃料はただの超危険なゴミとなり、電力会社の資産勘定に巨大な穴を空けることになる。そうなれば日本の電力会社は事実上の倒産となる恐れが強い。
 ②核政策上の国際問題。再処理工場は使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出すが、このプルトニウムが核兵器に転用される恐れを孕み、核政策の観点から、日本は国際的に警戒されている。

小沢 そう。使用済み核燃料については、経営上の問題もあるが、今やアメリカが警戒し始めているんです。

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筆者

佐藤章

佐藤章(さとう・あきら) ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長

ジャーナリスト学校主任研究員を最後に朝日新聞社を退職。朝日新聞社では、東京・大阪経済部、AERA編集部、週刊朝日編集部など。退職後、慶應義塾大学非常勤講師(ジャーナリズム専攻)、五月書房新社取締役・編集委員会委員長。最近著に『職業政治家 小沢一郎』(朝日新聞出版)。その他の著書に『ドキュメント金融破綻』(岩波書店)、『関西国際空港』(中公新書)、『ドストエフスキーの黙示録』(朝日新聞社)など多数。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞社)、『圧倒的! リベラリズム宣言』(五月書房新社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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