JAGATARAは生きている

1月22日(水)　時差調整と体力回復とストレス解消のために、本当に久しぶりにプールへ行って泳いだ。からだがなまっていることがよくわかった。ひどく乾燥している土地(イラン)に長く滞在していたからなのか、手の指の先がすぐにからからに乾いてくる。あるいは単なる加齢現象かな。

　局で、たまっていた雑件をまとめて処理する。18時から都内で急死した坪内祐三さんのお通夜。坪内さんとは新宿のバー「猫目」以外では会ったことがない。会うたびになぜか絡まれていた記憶がある。だいたい、先方はとっくに酔っ払っていた。でも、絡まれていたのになぜか憎めない人物だった。「無頼」を地で行こうとしていたが、それとは異なる、相当に繊細な心根の人なのだと思っていた節がある。通夜では同じ新宿のバー「エスパ」の智子さんと一緒になった。というよりも、一緒に行こうと連絡したのだった。

　お通夜の会場にはものすごい数の参列者が訪れていた。通夜のお清め会場には、知った顔の人が何人かいた。「猫目」の2人や、島田雅彦さん、柳美里さんと少しだけ話をして、会場を離れて、「エスパ」で献杯した。大ぜいが参列した葬儀のあとは何だか激しい空虚感に襲われることがあるものだ。坪内さんや重松清さんらが編集していた「en-taxi(エンタクシー)」はいい雑誌だった。

　深夜、NHKのETV特集「すべての人々に尊厳を～緒方貞子が遺(のこ)したもの～」をみる。東野真プロデューサーの熱意が伝わってきた。国谷裕子さんの仕切りを久しぶりにみた。小気味良い。

河井克行・案里夫妻に対する嫌悪

1月23日(木)　朝7時発の便で広島へ。河井克行・案里夫妻の選挙違反事件で、ウグイス嬢の紹介者と選対関係者計2人のオンカメラ・インタビューが撮れることになったことから、急遽、広島出張となったのだった。Mディレクターが準備万端でインタビューをセッティングしてくれた。

　要は、あの夫婦の場合、河合克行氏が全部細かなところまで仕切っていて、「河井ルール」とかいう細かい決め事で動いていたようだ。情報提供者らは、河井夫妻に対する不信感、あるいはもっとはっきり言えば嫌悪を隠していなかった。それほど選挙運動で動員された人たち