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米大統領選・草の根民主主義の現場をみる

[175]植松聖被告に面会、米アイオワ州・デモインの党員集会、シカゴ……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

1月29日(水) 朝から夕方まで早稲田大学でびっしり7人分の修士課程の口頭試問。学生たちのなかには何故か正装してくる人も多い。この口頭試問には不思議な儀式という側面がある。普段着で来ればいいのになと思う。

 毎日新聞のコラム締め切り。コロナウイルス禍のメディア報道について書く。夕方、日本記者クラブで「サンデー毎日編集長を励ます会」というのに出たが、短時間で辞去し、局でカルロス・ゴーン氏の件、植松聖被告の件で論点整理。

1月30日(木) 朝、横浜拘置支所で、相模原の津久井やまゆり園事件の植松被告に面会に行く。この日誌にはこの件はあんまり具体的に記さなかったが、実はこれが2度目の面会だ。一度、ドタキャンされたこともある。今回は『創』の篠田博之編集長と、作家の雨宮処凛さんが一緒だった。

津久井警察署から送検される植松聖容疑者=2016年7月27日拡大神奈川県津久井警察署から送検される際の植松聖被告=2016年7月27日

 久しぶりに会った植松被告は片手に大きな手袋のよう覆いをしていて自傷行為で指の先端を捨てて、残りの縫合手術をしたと言っていた。少なくとも犯行に全く後悔がない。究極の確信犯である。死刑判決は「受け入れる」と言っていた。

 彼がどういう人物なのか、僕は全く理解できていない。犯行前日に東京のホテルに投宿して、デリヘル嬢を呼んでいたことを聞くと「せっかくでしたので」と言うのみ。一番好きな漫画家は大友克洋だとは前回面会した時に聞いていたが、一番好きな歌手は?と聞くと、ブルーハーツときゃりーぱみゅぱみゅ。一番好きな本は?と聞くと、秘密結社「イルミナティ」に関する本とか『闇金ウシジマくん』の最終巻がどうのこうのとか言っていた。篠田さんは被害者への謝罪表明にこだわっていた。午後、KADOKAWAで打ち合わせ。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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