メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

東京高検・黒川検事長の定年延長問題が示す安倍政権の末期現象

検察官の定年延長はできないとする従来の法解釈を勝手に変更した政権に吹く強烈な逆風

星浩 政治ジャーナリスト

ライバルは林・名古屋高検検事長

拡大林真琴・名古屋高検検事長=2018年1月16日 、名古屋市中区の名古屋高検
 黒川氏のライバルが、同期入省の林真琴・名古屋高検検事長だ。法務省人事課長などを経て刑事局長。共謀罪法案の国会審議では連日、答弁に立った。

 稲田伸夫検事総長が法務事務次官だった当時、林氏を後任に推したものの、安倍官邸の意向で林氏は刑事局長に留め置かれ、黒川氏が次官に就いたといわれる。そして、林氏は18年1月に名古屋高検に、黒川氏は19年1月に東京高検に、それぞれ転出した。

 法務・検察の人事序列は、トップが検事総長、次いで東京高検検事長、法務事務次官、大阪高検検事長、名古屋高検検事長などと続く。

検察庁法の壁を越えるための「禁じ手」

 安倍政権がアベノミクスなどの政策に貢献した黒川氏を検事総長に起用しようと考えていたのは間違いない。だが、そこに厚い壁として立ちはだかったのが検察庁法だった。

・・・ログインして読む
(残り:約3336文字/本文:約4479文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

星浩

星浩(ほし・ひろし) 政治ジャーナリスト

1955年福島県生まれ。79年、東京大学卒、朝日新聞入社。85年から政治部。首相官邸、外務省、自民党などを担当。ワシントン特派員、政治部デスク、オピニオン編集長などを経て特別編集委員。 2004-06年、東京大学大学院特任教授。16年に朝日新聞を退社、TBS系「NEWS23」キャスターを務める。主な著書に『自民党と戦後』『テレビ政治』『官房長官 側近の政治学』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

星浩の記事

もっと見る