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日韓境界人が見たコロナ対策「日韓格差」

一市民からみて日韓コロナ対策には大きな差がある。韓国の方が遥かに民主的で健全だ

藏重優姫 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

 日本では自民党の杉田水脈衆院議員らの政治資金パーティーが行われたという。韓国ほど危機感が無いのか?! 韓国に住んでいると、一連のコロナ19を巡る対策について、日本の政治家や官僚の動向に驚愕する事ばかりだ。韓国だったら、この時期に、立食パーティーなんぞする政治家は、即バカ扱いされ弾劾される。

 日本には、日韓を比較して韓国の方が優位に立つ状況の場合、嫌悪感を示す人がいる。私は、身をもって感じているので、あまり、韓国の方が凄いぞ!とは表立って言わないようにしている。日韓境界人として、両国の悪口を言いあっている状況ほど、悲しいことはないからだ。

 だが、わが国日本だからこそ、口を開かざるを得ない。この期に及んで政治家があまりにも無知で責任感が無く、政治をする資格さえないからである。

 コロナ19に関しては、はるかに韓国の方が民主的で健全である。一市民として、この間、両国を見てきたが、両国の対策には、あまりにも差があり、私もこの場を借りて、日本に苦言を呈したい。

拡大韓国・ソウルの延世大学構内では韓国語に加え、英語や中国語でも新型コロナウイルス感染の予防を呼び掛ける横断幕がかかっていた。学生はほぼ全員マスクをしていた=2020年2月27日


筆者

藏重優姫

藏重優姫(くらしげ・うひ) 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

日本人の父と在日コリアン2世の間に生まれる。3歳からバレエ、10歳から韓国舞踊を始め、現在は韓国にて「多文化家庭」の子どもを中心に韓国舞踊を教えている。大阪教育大学在学中、韓国舞踊にさらに没頭し、韓国留学を決意する。政府招請奨学生としてソウル大学教育学部修士課程にて教育人類学を専攻する傍ら、韓国で舞台活動を行う。現在、韓国在住。日々の生活は、二児の子育て、日本語講師、多文化家庭バドミントンクラブの雑用係、韓国舞踊の先生と、キリキリ舞いの生活である。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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