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韓流と「反日」と政治の微妙な関係を解剖する

DJ古家正亨が語るウラオモテ(中)

市川速水 朝日新聞編集委員

ラジオを介した韓流情報発信の「限界」

――ラジオの世界では何が起きたのでしょう?

 「そもそも僕自身がK-POP専門のラジオ番組を立ち上げた理由は、韓国の音楽を紹介しているメディアが当時(2000年)はほとんどなかったので、僕自身がそうであったように、韓国の音楽から受けたその感動を多くの人に伝えたい、きっとラジオだったら、音楽に敏感な層の人が食いついてくれるだろうと思い、始めたわけです。

 ただ先に挙げた2013~14年ぐらいになると、マスメディア全体の勢いが衰え始め、特にラジオは力を失っていった。一時は東日本大震災をきっかけにラジオも見直されましたが、実際にはその瞬間だけだったように感じます。今でこそ『radiko』(ラジコ)や『らじる★らじる』といったアプリで、ネットでもラジオを聴けるようになりましたが、2013年ごろのラジオは、そういったアプリがさほど普及しておらず、ラジオ自体も持っていない若者が増え、本当にきつい時期だったと、振り返ってそう思います。

 ラジオを聞く人が減るのに、韓国の情報をあえてラジオから発信し続ける意味があるのだろうかというジレンマから限界を感じ、自ら『やめます』と言った番組もありました」

――李明博政権後、朴槿恵(パク・クネ)、文在寅(ムン・ジェイン)と政権が変わりましたが…。

拡大竹島に上陸した李明博・韓国大統領=2012年8月10日、東亜日報提供

 「僕はどちらかというと、李明博政権末期よりも朴槿恵政権の時の方が仕事しづらかったですね。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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