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新型コロナウイルス対策で加速する韓国政府はコーナーを曲がりきれるか

伊東順子 フリーライター・翻訳業

大統領よりも信頼される女性

 それに比べると、同じ頃の日本はなんだか不思議だった。市民生活はまだ平穏だったが、横浜港に停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号内では「異変」が起きていた。感染者数が日々増え続けていると報道される中、諸外国はチャーター機の派遣を検討。前出の産経新聞記事が掲載された2月17日には、米国のチャーター機がクルーズ船の自国民を乗せて羽田空港を飛び立った。この日の記事を調べたところ、「新たに99人の感染が確認、船内の感染者の総数は454人」とあった。

 「船の中で何が起こっているのだろう?」

 翌18日には神戸大学の岩田健太郎教授が、船内を映した動画を公開した(のちに削除)。それに対して橋本岳厚生労働副大臣がツイッターで写真入りの反論(のちに削除)。一般国民にとっては「なんだかわからない状態」が続いていた。ワイドショー等では連日、医師や専門家が出てきて解説をしていたが、その人たちの言うことも放送局によってまちまちだったりした。

 ともかく透明性に関しては、韓国政府の方が意識的だった。この頃から私の日課は、

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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『韓国 現地からの報告――セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)、『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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