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オリンピックとパンデミックと東アジアの冷戦の変容

アジアとの対話や共存抜きだった日本人の「原風景」

丸川哲史 明治大学教授

グローバリゼションの実験室としてロス五輪

 ロス五輪の開催の前後において、当時ロス五輪のあり方について、「商業五輪」なるカテゴリーによって批判的に議論されていたことを思い出したい。今日においては、そのような批判は全く存在しないかのようである。遡って考えてみれば、当時は、

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筆者

丸川哲史

丸川哲史(まるかわ・てつし) 明治大学教授

1963年和歌山県生まれ。明治大学政治経済学部/同大学大学院教養デザイン研究科教授。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。専攻は東アジアの思想・文化。著書に『台湾、ポストコロニアルの身体』(青土社)、『中国ナショナリズム――もう一つの近代を読む』(法律文化社)、訳書に汪暉著『世界史のなかの世界――文明の対話、政治の終焉、システムを越えた社会』(青土社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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