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山本太郎氏「消費税ゼロ」への高橋洋一氏の批判に徹底反論!(上)

「中小零細企業は消費税を払えない」はミスリードと決めつけることこそミスリード

斎藤貴男 ジャーナリスト

納めたくても納められないケースは山ほどある

 中小零細の事業者が消費税を納めたくても納められないケースは、掃いて捨てるほどある。滞納を重ねて税務署に差し押さえを食い、追い詰められて自殺した人の遺族たちにも、筆者は取材してきた。関心のある読者は拙著『決定版 消費税のカラクリ』(ちくま文庫)を読まれたい。

 筆者自身、いつそうなってもおかしくない自営業者のひとりだから、常に怯(おび)えている。犠牲者たちの死屍累々に向かって、“どんぶり勘定”とは無礼に過ぎよう。

 消費税というのは財務省やマスコミに誘導された一般の思い込みとは大違いで、原則すべての商品・サービスのあらゆる流通段階で課税されている。納税義務者も消費者ではなく、年商1000万円超の事業者だ。その納税義務者が、「コスト+利益」に消費税分を上乗せした値決めをできるとは限らないと、「論座」でも幾度となく書いてきた。

  電力や水道、鉄道などのような、政策的に事業者保護が図られる公共料金はさておき、普通の商品やサービスの価格は市場原理で決まる。つまりは同業他社との競争や、取引における力関係次第。

 近くに家電量販店を建てられてしまった町の電器店や、“コストカッター”の異名を取る仕入部長を相手にさせられる町工場を想像してみてほしい。

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筆者

斎藤貴男

斎藤貴男(さいとう・たかお) ジャーナリスト

1958年、東京生まれ。新聞・雑誌記者をへてフリージャーナリスト。著書に『決定版 消費税のカラクリ』(ちくま文庫)、『ちゃんとわかる消費税』(河出文庫)、『戦争経済大国』(河出書房新社)、『日本が壊れていく――幼稚な政治、ウソまみれの国』(ちくま新書)、『「東京電力」研究──排除の系譜』(角川文庫、第3回「いける本大賞」受賞)、『戦争のできる国へ──安倍政権の正体』(朝日新書)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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