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緊急提言!「命」とともに「いのち」を守れ/中島岳志×若松英輔×保坂展人

緊急事態宣言が出され自粛圧力が強まる今、いまいちど考えてほしいこと(上)

中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授

いのちのつながりが、孤立を遠ざける

中島 すべてのいのちを大事に守っていく。そのための最前線の「現場」となるのが地域行政だと思います。先日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言でも、地域ごとに異なる状況に合わせた対応の重要性や、地域の医療提供体制の検討・整備の必要性が強調されていました。

 保坂さんは今、まさにその最前線で陣頭指揮を取られているわけですが、世田谷区には他の自治体にはないアドバンテージがあるのではないかと私は思っています。なぜなら保坂区政においては、ずっと市民の主体的な参加と熟議をベースにさまざまな政策が積み上げられてきたからです。結果として、区長である保坂さんと区民、そして区と区民との間にしっかりとした関係性や信頼性ができている。これは今回の危機を乗り越える上でも、大きな力になるのではないかと思います。

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筆者

中島岳志

中島岳志(なかじま・たけし) 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授

1975年、大阪生まれ。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科でインド政治を研究し、2002年に『ヒンドゥー・ナショナリズム』(中公新書ラクレ)を出版。また、近代における日本とアジアの関わりを研究し、2005年『中村屋のボース』(白水社)を出版。大仏次郎論壇賞、アジア太平洋賞大賞を受賞する。学術博士(地域研究)。著書に『ナショナリズムと宗教』(春風社)、『パール判事』(白水社)、『秋葉原事件』(朝日新聞出版)、『「リベラル保守」宣言』(新潮社)、『血盟団事件』(文藝春秋)、『岩波茂雄』(岩波書店)、『アジア主義』(潮出版)、『下中彌三郎』(平凡社)、『親鸞と日本主義』(新潮選書)、『保守と立憲』(スタンドブックス)、『超国家主義』(筑摩書房)などがある。北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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