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排外主義は「毒」、対コロナで連帯を。メルケル首相ふたつの訴え

【1】ナショナリズム ドイツとは何か/プロローグ 民主主義を陶冶する

藤田直央 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

連続射殺事件での声明

 2月9日から20日にかけてのドイツの旅は、そのほとんどが曇天で冷えた空の下ながら、とても有意義だった。連載を始める前に、最近の二つのドイツ国民への訴えを紹介したい。いずれも2005年以来の長期政権を担うメルケル首相によるものだ。

 それは今回ドイツで出会った人々の言葉と重なり合い、ナショナリズムについて深く考えさせられた。その旅にこれからおつきあいいただく読者の皆さんに、きっと参考になるだろう。

 ひとつ目は首相声明として、私がフランクフルト国際空港から帰国する2月20日に出た。前日、その近郊ハーナウで移民のルーツを持つ9人が射殺されていた。

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筆者

藤田直央

藤田直央(ふじた・なおたか) 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

1972年生まれ。京都大学法学部卒。朝日新聞で主に政治部に所属。米ハーバード大学客員研究員、那覇総局員、外交・防衛担当キャップなどを経て2019年から現職。著書に北朝鮮問題での『エスカレーション』(岩波書店)

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