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韓国総選挙、文在寅政権が圧勝/勝因は「コロナ禍の突風」だけではない

日本通の李洛淵前首相、次期大統領候補に弾み/混迷抜け出せぬ日韓関係

市川速水 朝日新聞編集委員

 韓国の国会議員300人を総入れ替えする大イベント、韓国総選挙が2020年4月15日、投開票され、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の与党、「共に民主党」など親大統領勢力が圧勝した。

 韓国では事前の世論調査や当日の出口調査による予想はしばしば外れるが、今回は開票開始直後に公共放送KBSが流した「文政権与党は155~178議席の見込み」の上限すら突破する与党側の議席獲得となった。

 「共に民主党」系は現勢力の129議席から180議席へ、野党「未来統合党」系は112議席から103議席へ。地域別の小選挙区(定数253)で民主党が一騎打ちの激戦区を次々と制して163勝したことが全体を押し上げた(データは朝鮮日報電子版=16日午前11時現在)

拡大与党「共に民主党」の選挙責任者を務め、自らも小選挙区で当選確実となった李洛淵・前首相(中央)=2020年4月15日、ソウル、東亜日報提供


筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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