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トランプが金正恩に仕掛けた意地悪

第5部「『炎と怒り』から『恋に落ちた』―戦略なき衝動外交」(3)

園田耕司 朝日新聞ワシントン特派員

ビッグ・ディールの不発

 2回目となる米朝首脳会談は2018年2月27日、ベトナム・ハノイのメトロポールホテルで始まった。

 2日目の28日午後零時半過ぎ、国際メディアセンター内のプレスセンターに詰めていた記者たちにホワイトハウス記者会の代表取材団から一報が入った。

 「サンダース大統領報道官が『スケジュールが変わった』と言っている――」

 最終日となる28日には、トランプ、正恩両氏らの昼食会が行われたのち、合意文書の署名式が行われる予定だった。しかし、昼食会の開催は45分以上にわたって遅れていた。

 現場の代表取材団からはさらに「合意文書の署名式が行われない可能性が高い」という情報ももたらされた。その後、プレスセンターの巨大スクリーンに両首脳の車列がホテルを出るシーンが中継された。

 予兆はあった。

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筆者

園田耕司

園田耕司(そのだ・こうじ) 朝日新聞ワシントン特派員

1976年、宮崎県生まれ。2000年、早稲田大学第一文学部卒、朝日新聞入社。福井、長野総局、西部本社報道センターを経て、2007年、政治部。総理番、平河ク・大島理森国対委員長番、与党ク・輿石東参院会長番、防衛省、外務省を担当。2015年、ハーバード大学日米関係プログラム客員研究員。2016年、政治部国会キャップとして日本の新聞メディアとして初めて「ファクトチェック」を導入。2018年、アメリカ総局。共著に「安倍政権の裏の顔『攻防 集団的自衛権』ドキュメント」(講談社)、「この国を揺るがす男 安倍晋三とは何者か」(筑摩書房)。メールアドレスはsonoda-k1@asahi.com

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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