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コロナ危機で世界はどう変わる? 米国、中国、EU、そして日本は?

今後とも世界経済の成長のエンジンは、グローバリゼーションであり続ける

田中均 (株)日本総研 国際戦略研究所特別顧問(前理事長)、元外務審議官

 米国の強い指導力のもとでG7、G20、WHOなどの国際的枠組みが機能し、一定の共通ガイドラインのもとで感染防止対策が取られ、経済的損失を最小限とする国際協調や途上国への支援、ひいてはワクチンや治療薬開発に向けての協力が進み、コロナ後の世界は国際協力を基本とする秩序に立ち戻っていたかもしれない。

 しかし残念ながら「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ政権下では、国際協力の余地は大きいものではなく、どの国も国家としての対応が基本となり、これがコロナ後の世界にも響いていくのだろう。

 果たして11月の大統領選挙でトランプ大統領の再選があるのか。

ホワイトハウスで国家非常事態を宣言するトランプ大統領=2020年3月13日、ワシントン
バイデン氏= 2019年11月2日

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