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コロナ危機でも東京都知事選の延期論が出てこないわけ

緊急事態宣言が延長。2カ月後に迫る都知事選を予定通りおこなっていいのか

大濱﨑卓真 選挙コンサルタント

「3密」作業が多い選挙運動

 次に、選挙や投開票は、感染拡大防止のために今避けるべきだとされる密閉、密集、密接のいわゆる「3密」にあたるかどうか、考えてみます。

 まず、候補者がおこなう選挙運動についてですが、新型コロナウイルスの感染が広がり、予防が叫ばれるようになってから、各地の選挙では演説会や決起大会といった集会は行われない傾向になったほか、屋外での選挙運動も自粛傾向にあります。

 たとえば、3月の熊本県知事選挙では、当選した蒲島郁夫知事はほとんど選挙運動をせず、当選の万歳三唱も夜遅くにもかかわらず事務所の外でおこなわれ、パイプ椅子が相応の距離を保って配置されるなどの、細かい感染防止の対応がとられました。

 とはいえ、選挙の膨大な事務作業のひとつであるビラにシールを貼る作業、通称「証紙貼り」は、分量や作業の性質上、密閉した部屋で人が密集しておこなわれますし、電話で投票を依頼する「電話作戦」も、選挙事務所の一角に置いた固定電話を使う従来の形で実施しようとすると、おのずと「3密」になりがちです。選挙カーに運動員が乗り込んでおこなう連呼や街頭演説でも、「3密」が生じることは容易に想像できます。

投票、開票作業に関して総務省の通知も

 選挙管理委員会がおこなう投開票実務はどうでしょう

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筆者

大濱﨑卓真

大濱﨑卓真(おおはまざき・たくま) 選挙コンサルタント

1988年生まれ。青山学院大学経営学部中退。2010年に選挙コンサルティングのジャッグジャパン株式会社を設立、現在代表取締役。衆参国政選挙や首長選挙をはじめ、日本全国の選挙に与野党問わず関わるほか、「選挙を科学する」をテーマとした選挙に関する研究も行う。

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