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北朝鮮をめぐる「誤報」のメカニズム

金正恩委員長「重体説」、その背景と影響を専門家が読み解く(上)

箱田哲也 朝日新聞論説委員

既視感のある「騒ぎすぎ」

拡大SevenMaps/shutterstock.com

 ――一連の騒動を終始冷ややかにご覧になっているようでしたが。

 ちょっと騒ぎすぎとの印象を受けていました。

 最初のきっかけは、4月15日、祖父の金日成(キム・イルソン)の誕生日の参拝行事に金正恩委員長の出席が報じられなかったことです。確かにこれは異例なことで、その理由や背景は注目するに値しました。これはもしかすると、何かが起きているのではないか、と考える人たちがいて、そういう「ニーズ」に即して「金正恩重体」説が投げ込まれた。だからそれだけに注目を集めたのでしょう。

 結果として、「一犬影に吠(ほ)ゆれば百犬声に吠ゆ」という言葉通りの状況が生まれました。ただ、北朝鮮に関しては、これまでも似たような騒ぎがあり、既視感のある出来事とも言えます。

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筆者

箱田哲也

箱田哲也(はこだ・てつや) 朝日新聞論説委員

1988年4月、朝日新聞入社。初任地の鹿児島支局や旧産炭地の筑豊支局(福岡県)などを経て、97年から沖縄・那覇支局で在日米軍問題を取材。朝鮮半島関係では、94年にソウルの延世大学語学堂で韓国語研修。99年からと2008年からの2度にわたり、計10年、ソウルで特派員生活をおくった。13年4月より現職。

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