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喫煙者は新型コロナに強い?

「専門家」を疑え COVID-19情報をめぐる難しい真偽判断

塩原俊彦 高知大学准教授

アメリカの事情

 米国では、喫煙が免疫システムを弱め、肺機能を脆弱化することがさまざまな研究で示されてきた。最近では、「New England Journal of Medicine」の2020年3月20日付で「喫煙者は呼吸器のウイルスにかかりやすい」との立場から、喫煙率の比較的高い中国やインドネシアなどの住民と、SARS-CoV-2との関係を論じる論文が公表された。SARS-CoV-2は細胞に侵入する際、ヒト細胞側のタンパク質(受容体)ACE2に結合するとの見解をとっており、喫煙がこのACE2を活性化させることが重篤化につながるとしている。

 ただし、前記のフランスの病院での調査を

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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