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COVID-19への対応では女性・少女の権利を守りニーズに寄り添うことが必要だ

ナタリア・カネム国連事務次長 兼 UNFPA事務局長/ マーク・ローコック人道問題担当国連事務次長 兼 緊急援助調整官

拡大中国河北省の石家荘市第四病院の助産師のWang Xueliは、COVID-19感染拡大期間中のハイリスク出産の責任者。分娩後の母親に生まれたばかりの赤ちゃんを見せている様子。「この特別な状況では、すべての医療従事者が厳格で高度な感染予防策を講じています。 感染が疑われ隔離された女性の出産に立ち会う場合、私たちも心配はしますが恐れはしません。専門的なスキルと自分たちの仕事への誇りを持って対処しています」 (写真:UNFPA中国事務所 / 中国母子保健協会)

※この記事は日本語と英語の2カ国語で公開します。英語版でもご覧ください。

 世界のある地域では、 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的大流行のピークを過ぎたと楽観視するようになってから数週間が過ぎたが、私たちはいま、いかに人々の類稀なる献身的な行動がCOVID-19に関して一国の運命を変えることができるかを目の当たりにしている。

医療従事者の70%、介護従事者の大多数は女性

 引退した医師が第一線に戻り、看護師は自分でマスクを作って患者を治療し、我が子とも会わずにウィルスに感染した人々を看護している。

 その多くは女性である。世界中の医療従事者の70%、家庭や地域社会における介護分野の大多数は女性が占めている。しかし、その女性たちは、不平等や障壁に苦しんでいるにも関わらず、COVID-19に対する不可欠な業務に従事しているのである。

 だからこそ、5月7日に国連が発表したCOVID-19に対応するための「改訂版Global Humanitarian Response Plan(世界人道支援計画)」では、女性に焦点を当てている。女性と少女に投資することは、すべての人に利益をもたらすことを、私たちは過去の経験から学んでおり、今またそれを COVID-19 で再認識している。


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