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アフリカ野球の新たなチャレンジ、J-ABSが始動!

野球人、アフリカをゆく(28)ガーナの監督、「アフ友」を経て、いよいよジャンプへ

友成晋也 一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構 代表理事

拡大第⼀回理事会でJ-ABSのロゴマークを囲む理事メンバー。左から、柴⽥浩平事務局長、日本プロ野球機構(NPB)パ・リーグの井上智治理事⻑、友成代表理事(筆者)、全⽇本ソフトボールチームの宇津⽊妙⼦元監督、全⽇本野球協会の⼭⽥博⼦理事。

<これまでのあらすじ>
 かつてガーナ、タンザニアで野球の普及活動を経験した筆者が、危険地南スーダンに赴任し、ここでもゼロから野球を立ち上げて1年3か月が過ぎた。アメリカ帰りのピーターと出会い、女子ソフトボールの発足も視野に入ってくる中、アフリカ野球支援の土台となっていた「アフリカ野球友の会」の解散が決まり、南スーダン野球は後ろ盾を失おうとしていた。自立発展をしていくための次なる一手は、新たな組織の設立。かつての野球人仲間と共に、アフリカ野球の発展を目指し、新たなビジネスモデルを築くチャレンジを始めようとしていた。

 「かんぱーい!」

 7回目を迎える「タンザニア甲子園大会」の前日。ダルエスサラーム市内にある日本食レストラン「Osaka」の一角で8人の声が一つになった。

 2019年12月5日から8日までダルエスサラーム甲子園球場で行われる「甲子園大会」は、18チーム、約300人が集う大きな催しだ。

 主催するタンザニア野球連盟の大会運営を支援するため、「アフリカ野球友の会」(アフ友)は、毎年運営支援のボランティアを送ってきた。今大会も、映像撮影の近藤玄隆(第13話で登場)、写真撮影、試合運営支援やスコアラーなどで、社会人や大学生計5人が日本からきてくれた。それに、柴田浩平(第27話で登場)と南スーダン野球連盟事務局長としてピーター、そして私が加わり、翌日から始まる4日間の大会の成功を祈って、決起集会兼顔合わせ会を開催したのだ。


筆者

友成晋也

友成晋也(ともなり・しんや) 一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構 代表理事

中学、高校、大学と野球一筋。慶應義塾大学卒業後、リクルートコスモス社勤務を経てJICA(独立行政法人国際協力機構)に転職。1996年からのJICAガーナ事務所在勤時代に、仕事の傍らガーナ野球代表チーム監督に就任し、オリンピックを目指す。帰国後、2003年にNPO法人アフリカ野球友の会を立ち上げ、以来17年にわたり野球を通じた国際交流、協力をアフリカ8カ国で展開。2014年には、タンザニアで二度目の代表監督に就任。2018年からJICA南スーダン事務所に勤務の傍ら、青少年野球チームを立ち上げ、指導を行っている。著書に『アフリカと白球』(文芸社)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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