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新型コロナで変わりゆく世界~「定住旅行家」の目(下)

スペイン、ロシアでお世話になったあの人たちは今……

ERIKO モデル・定住旅行家

拡大スペイン・サンセバスティアンに暮らすエスピノサ家の子どもたちは、コロナ観戦後に始まったオンライン授業にすっかり慣れた。(写真提供:アンドレス・エスピノサ)

 COVID-19の感染が拡大してから気になっていたのは、これまで8年間の「定住旅行」で滞在させていただいた各国の家族が、どんな暮らしをしているのかということだった。

 著者が定住旅行してきた国は、日本人にはあまり馴染みのない国が少なくない。ただ、滞在が終わった後も頻繁に連絡を取っている家族も多く、今回、オンラインであらためて話を聞くと、どの国でも様々な制限のもと、これまでの暮らしが大きく変わっている様子がありありだった。

 本稿では、その中から多数の感染者、死者を出しているスペイン、そしてロシアを取り上げ、現地の様子をお伝えしたい。

パンやケーキの手作りが急増したスペイン

 今年の2月には1人だったCOVID-19の感染者が、瞬く間に増加。感染者数が23万人を超え、死者数も2万7500人以上になっているスペイン(5月17日現在)。政府は3月末から全国で厳しい移動制限を行っていたが、4月28日にサンチェス首相は、「新たな日常」に向けての規制緩和プランを提示した。

 規制の緩和は4段階(フェーズ0からフェーズ3)に分けられている。現在は、時間帯と年齢による外出緩和が行われており、散歩や運動が可能となっている。

 スペイン人は挨拶やコミュニケーションを取る際に、“濃厚接触”することがが多い。社交的で普段から頻繁に親や友人たちと会うこと、靴を脱ぐ習慣がないことなどが、感染を大きくしたものとみられる。マスクの着用や手洗いやうがいの励行を教育現場などで強く教える頻度も、日本と比べて低いと思われる。

 ロックダウンが行われている時期は、食料と医療品の購入、ペットの散歩以外の外出は不可とされていた。日常的にバーやレストランで友人たちと集うことを生きがいの一つにしている彼らからすると、外出できないという状況が非常に苦痛であることは容易に想像できる。

 ロックダウンが行われて、スペインのスーパーからまず消えたもの、それは日本同様のトイレットペーパーだ。現在、急速に需要が増えているのがイースト菌である。スペイン人の毎日の食卓に欠かせないパン。これを自宅で手作りする人や、お菓子やケーキなどを焼いたりする人が急増しているのだそうだ。

拡大World Day/shutterstock.com

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筆者

ERIKO

ERIKO モデル・定住旅行家

鳥取県出身。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱く。スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、中南米・カリブ25ヶ国を旅した。モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人びとの生活に入り、その暮らしや生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)。著書「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)、「たのしくてう~んとためになるせかいのトイレ」(日本能率協会)