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ルーツ探しで見つけた答えは「自分を表すものは“ひとつ”でなくていい」

世界で活躍するジャグラー・ちゃんへん.さんの「国籍とは何か」を巡る葛藤の軌跡

安田菜津紀 フォトジャーナリスト

 ちゃんへん.さんは父親を幼い頃に亡くし、昌枝さんが祇園でクラブを営みながらちゃんへん.さんを育てていた。夕方に家を出て、明け方に帰ってくるという生活でも、朝食と夕食は必ず用意してくれた。子どもながらに母のそうしたところに愛情を感じ、裏切りたくないという思いがあった。

 だから、家に帰れば「楽しい学校生活を送っている自分」を演じた。顔を合わせるのも辛いときは、夕方に母が店に向かうまでわざと外で待っていた。「土日で学校がないときは、“友達と遊んでくる”と、いもしない友達を作り上げて、一人で6時間以上公園で過ごしたりしていたこともあります。そんな毎日の繰り返しでした」

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筆者

安田菜津紀

安田菜津紀(やすだ・なつき) フォトジャーナリスト

1987年神奈川県生まれ。Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。写真絵本に『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社)。『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

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