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今こそ「ベーシック・インカム」導入を唱えよ

アジェンダ設定による情報操作に気をつけて

塩原俊彦 高知大学准教授

フィンランドでのBI実験結果

 このサイトに、「「働きたいけれども働けない者は食べてもよい」:ベーシック・インカムの本質はこれだ」という記事を掲載したことがある。そこで、フィンランドで行われたBI実験の中間報告を紹介したが、2020年5月に最終報告が公表されたので、ここでもう一度、この問題を取り上げてみたい。

 実験は2017年から2018年までの2年間実施された。仕事を見つける義務もないし、仕事で所得を得ても減らされないBI(月560ユーロ、約6万5000円)を受け取る2000人(25~58歳)と従来通りの基礎的失業支援を受ける比較対象グループ(約17万3000人)について、労働市場での行動や心理的影響が調査され

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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