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「民主主義はあなた次第」 若者に問いけかるナチズムの「記録」

【6】ナショナリズム ドイツとは何か/ニュルンベルク⑤ プロパガンダの跡

藤田直央 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

拡大ナチス党大会記録センターで、ヒトラーの写真の前出ガイドの説明を聞くフランスの高校生ら=2月、ドイツ・ニュルンベルク。藤田撮影(以下同じ)

 ドイツで独裁政権を握ったナチスが、1930年代に党大会を繰り返した古都ニュルンベルク。その遺構の「議事堂」に今世紀になって市が設けたナチス党大会記録センターを、2月10日に訪ねた時の話を続ける。

拡大ナチス党大会記録センターに勤めるマルチナ・クリストマイヤー博士

 展示に携わるマルチナ・クリストマイヤー博士(46)は、「若者を敏感化していきたい」と話した。聞き慣れない「敏感化」の意味を問うと、こう語り出した。

 「若者の考えには教育だけでなく、政治や家庭、メディアが大きく影響します。だから、ネオナチ的に『外国人出ていけ』と考える生徒が2時間ここを見ただけで、もうやめますとはならない。それでも、考えるきっかけを与えたいんです」

 クリストマイヤーさんの話は、後で展示を見て腑に落ちた。例えば常設展「魅惑と恐怖」の最初の部屋での、この一帯のナチスの遺構を紹介する映像だ。

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筆者

藤田直央

藤田直央(ふじた・なおたか) 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

1972年生まれ。京都大学法学部卒。朝日新聞で主に政治部に所属。米ハーバード大学客員研究員、那覇総局員、外交・防衛担当キャップなどを経て2019年から現職。著書に北朝鮮問題での『エスカレーション』(岩波書店)

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