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「歩く人が多くなれば、それが道になる」 天安門事件31年・香港の現場から

ともに歩く者は世界に広がっている。香港人は決して泣き寝入りはしないだろう

劉燕子 現代中国文学者・作家・日中翻訳家

歴史の封殺に抗して:一進一退

 香港では毎年6月4日にビクトリア公園で犠牲者の追悼集会が開かれ、天安門事件の封殺に抗するとともに自由を守り続けてきた。のちにノーベル平和賞を受賞した劉暁波(1955ー2017)は、2001年の天安門事件12周年に、次のように述べた(「幸いに香港という自由な土地がある」)。

 「数百万人の人口の香港で、四万八千人がキャンドルに火を灯し、追悼記念集会に参加した。だが、世界で最も人口の多い中国大陸では

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筆者

劉燕子

劉燕子(りゅう・えんし/リュウ・イェンズ) 現代中国文学者・作家・日中翻訳家

神戸大学非常勤講師。関西大学大学院修士課程修了。専門は現代中国文学。著書に『中国低層訪談録――インタビューどん底の世界』(共編著、集広舎)、『中国が世界を動かした「1968」』『天安門事件から「〇八憲章」へ』『「私には敵はいない」の思想』(いずれも共編著、藤原書店)、編訳書に『劉暁波伝』(集広舎)など。