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黒川検事長賭け麻雀発覚とそれから

[191]森雅子法相会見、前川喜平氏、『封鎖都市・武漢』……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

5月20日(水) いろいろな困難なことが同時多発的に一気に起きてくると、ゆっくりと整理しながらボチボチやっていくしかないな、と一種の悟りに近い感情に支配される。

 あした発売の「週刊文春」に黒川弘務東京高検検事長の件で超ド級のスキャンダルが報じられるとの情報。午前11時過ぎに知る。ゲラを入手してぶっ飛んだ。黒川検事長が新聞記者らと賭け麻雀! しかも相手は産経の記者と朝日の元記者。しかも自粛要請期間中に産経記者の自宅マンションで。写真もばっちりと撮られ、文春は黒川氏本人にあてている。5月17日の朝に、だ。こりゃあ完全にアウトだ。黒川氏の辞任は免れない。それにしても、なぜこんなことが。事実は小説より奇なり。頭が混乱してくる。

 14時からFCCJ=日本外国特派員協会で東大先端研の児玉龍彦氏のブリーフィング。頭が半分ここにあらずの状態でZoomを使っての会見参加。英語で一生懸命話している児玉氏には敬意を表するしかない。英語はうまいにこしたことはないが、それ以前に相手とコミュニケートしようとする意思が大切なのだ。美辞麗句を棒読みすることでは何も伝わらない。

 これまで継続取材してきた件で、何があったのかわけがわからないことが突然起きて困惑する。一体何があったのだろうか。

 イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンの新型コロナウイルス禍での最初の主張の骨子なるものを知る。相当な反響があったらしい。アガンベンは見当はずれのことを主張しているというネガティブな反応のようだ。

日本外国特派員協会の会報誌(4月号)の表紙に採用されたデザイン。東京五輪のエンブレムを新型コロナウイルスに見立てている=ポセケリ・アンドリューさん提供拡大日本外国特派員協会の会報誌(4月号)の表紙に採用されたデザイン。東京五輪のエンブレムを新型コロナウイルスに見立てている=提供・ポセケリ・アンドリューさん
 「週刊文春」のネタ元が産経某記者だという真偽不明の情報が夜になって伝わってきたが、いかにもそれらしくて怪しい。

 FCCJが、東京オリンピックのロゴをウイルス禍に絡めてパロディ化したイラストをFCCJの機関誌のようなペーパーに載せたところ、抗議が来たとかで謝罪するらしい。その件で、あしたFCCJの記者会見があるという。会員の間には、謝罪に反対の意見も相当にあるようだが、執行部の独断で決めたとかいう見方もある。どこもかしこも同じような問題を抱えているのだな、と実感する。東京の美々卯が全店閉店とか。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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