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本物のコロナ対策はこれだ! 大村秀章・愛知県知事×保坂展人・世田谷区長

東京都の小池知事や大阪府の吉村知事ばかりが脚光を浴びているのは正しいのか

論座編集部

院内感染を防いだ「愛知モデル」

保坂 私が今回、世田谷区に新型コロナウイルスの対策本部をつくったのは1月末でした。

大村 愛知県では1月26日に中国・武漢からの旅行者が陽性と確認されたのが始まりです。2月14日に初めて県内の人の陽性が確認され、スポーツジムでクラスターが発生しました。その後、高齢者施設を中心に大きなクラスターが見つかりました。

 また、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の陽性患者を、愛知県で4月開院を目指していた藤田医科大学の岡崎医療センターに受け入れました。毎日毎日、受け入れ病院を探すので大変な日々でした。本当に苦しい思いを最初にしたのです。

 ただ、東京や大阪のように感染者数が急増することはなく、第一波を切り抜けることができました。新規感染者数は4月25日に1人となり、そこからはいちばん多くて5人です。今は第二波に備え、これまでの経緯を検証しているところです。

拡大小池百合子東京都知事
拡大吉村洋文大阪府知事

保坂 藤田医科大学で多くの無症状の陽性者の方を受け入れたのは素晴らしい決断でしたね。

大村 陽性者128人を受け入れましたが、医師・看護師ら現場スタッフが本当に頑張ってくれて、ひとりも院内感染者を出しませんでした。日本でいちばん最初にいちばん多くの陽性者を受け入れ、誰にも経験がないなかで動線をきっちり区切り、院内感染がまったくなかったのは「藤田モデル」であり「愛知モデル」と言えるでしょう。その経験値を県内の病院に周知し、共有して対策を進めてきました。

保坂 世田谷区では466人が陽性になり、16人が亡くなりました。4月に入りPCR検査体制を必死で整えました。今は1日最大200人は検査できます。これからもっと増やします。

 世田谷区では感染増の波は3月半ばすぎから来ました。それまで保健所がひとりひとり対応して検体をとりにいくという作業をしていましたが、とても間に合わず、あらゆるところがパンクしはじめました。本来、東京都が行うはずの入院調整機能が動かず、救急隊もどこの病院へ搬送するか、夜中に世田谷保健所の責任者に電話して探してくれと頼み込むという状態が4月下旬まで続きました。ピークは4月半ばでした。

 東京都からは検査体制を整えようという具体的な指示は何も降りてきませんでした。医療分野を担当するのは都です。区市町村は担当部署がありません。しかし、座して待ってはいられないので、世田谷区は独自で医師会などと協力し、PCR検査体制を整えました。その後、検査のスピードが急速にあがり、第一波を乗り切ることができました。

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