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本物のコロナ対策はこれだ! 大村秀章・愛知県知事×保坂展人・世田谷区長

東京都の小池知事や大阪府の吉村知事ばかりが脚光を浴びているのは正しいのか

論座編集部

発症から陽性まで 東京8.37日、大阪7.17日、愛知3.82日

大村 愛知県は政令指定市の名古屋市との連携が重要でした。最初にクラスターが発生したのは名古屋市内でした。そこから枝分かれして県内各地へ広がっていきます。病床がいっぱいになるのも名古屋市からです。名古屋市内の患者をいかに広域調整で近郊の病院に入れてもらうか、それに追われ続けた気がします。3月4日に県と市の共同チームをつくって朝夕は情報交換しました。

 厚労副大臣として2009年の新型インフルの責任者をしていたときのことを思い出しながら対応にあたりましたが、いちばん大事なのは「とにかくはやく検査して、はやく医療に結びつける」こと。それに尽きます。

 私は繰り返しそう申し上げてきたのですが、3月にはネットで「検査を増やしたら医療崩壊する」という言説を拡散される医者がいて、驚きました。そうした声は1カ月たつと消えていきましたが、そう主張された方々はどこへ行ったのでしょうか……。

保坂 ネット世論だけではなく、国の「専門家会議」も当初はPCR検査を広げることに賛成ではありませんでした。いつ検査拡大方針に変わったのかもはっきりしません。とくに「4日以上の発熱」というPCR検査の目安の提示が混乱を招き、入院や治療が遅れた方もたくさんいます。政府はきちんと総括をするべきです。

大村 当初は「検査をたくさんやると病院に入れない」と懸念する声がありましたが、感染症対策の基本は「まずは検査」です。「はやく見つけてはやく治療する」のが基本なのです。愛知県は3月からずっとそうやってきました。

 検査能力を1日300件から増やし、今は1100件です。秋には1600件が可能になります。はやく検査してはやく治療する。重症者を重点的に治療し、軽症者や無症状の方は自宅かホテルに入ってもらう。愛知県はホテルを二つ用意して稼働しました。

 症状が出てから検査を経て陽性確定に至るまで平均してどのくらい日数がかかったかという全国データがあります。4月12日の日本内科学会緊急シンポジウムに提出された資料です。一番長い日数を要したのが新潟県で8.46日。次は東京都の8.37日。次が北海道で7.7日、4番目が大阪で7.17日。これに対して愛知県は3.82日です。愛知県は発症から検査で陽性が確定するまで「4日間」かからなかったのです。

 愛知県のコロナ患者の91%は軽症です。重症が4%、ECMOが必要な患者が4%。はやく検査してはやく治療すれば軽症で収まることを示しています。

拡大大村秀章・愛知県知事

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