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前自衛隊制服組トップ、アショア断念への苦言と敵基地攻撃能力への執心

安倍内閣を4年半支えた河野克俊・前統合幕僚長に単独インタビュー

藤田直央 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

拡大インタビューに応じる河野克俊・前統合幕僚長=7月14日、東京都港区の川崎重工東京本社。藤田撮影

 自衛隊制服組のトップを務めた立場から、イージス・アショア問題はどう見えているのか。「北朝鮮など」に備える陸上配備型迎撃ミサイルシステムの突然の配備断念から、敵基地攻撃能力の保有を含む代替策の検討へ。国防をめぐる安倍内閣の最近の慌ただしい動きについて、河野克俊・前統合幕僚長(65)に聞いた。

 インタビューは7月中旬、河野氏がいま顧問である川崎重工東京本社を訪ねて行った。東京湾のレインボーブリッジを望む10階の応接室に背広姿で現れた河野氏は、アショア配備を断念した政府への苦言や、代替策として敵基地攻撃能力を持つべきだという考えを蕩々と語った。

拡大河野氏にインタビューした東京都港区の川崎重工東京本社の応接室より。右奥にレインボーブリッジ=7月14日。藤田撮影

 私は昨春、河野氏が安倍内閣で統合幕僚長を4年半務めあげ、海上自衛官を辞した直後にもインタビューしている。それ以来、講演やテレビでのコメントの機会が増えたからか、実直な語り口はそのままに、すっかり「論客」といった風情だった。


筆者

藤田直央

藤田直央(ふじた・なおたか) 朝日新聞編集委員(日本政治、外交、安全保障)

1972年生まれ。京都大学法学部卒。朝日新聞で主に政治部に所属。米ハーバード大学客員研究員、那覇総局員、外交・防衛担当キャップなどを経て2019年から現職。著書に北朝鮮問題での『エスカレーション』(岩波書店)、日独で取材した『ナショナリズムを陶冶する』(朝日新聞出版)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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