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立国両党による「大民主党」の行方とれいわ新選組再浮上の道

衆院解散・総選挙は近い?「大民主党」の狙いは。下降モードのれいわはどうなる。

大濱﨑卓真 選挙コンサルタント

下降モードのれいわ新選組

拡大東京都知事選に敗北し、質問に答える山本太郎氏=2020年7月5日、東京都新宿区

 一方、前回の参院選で躍進したれいわ新選組の党勢が、この数週間で完全に下降モードに入っています。都知事選での山本太郎代表の得票が「業界予測」であった60万票より大きく伸びなかったことにくわえ、前回参院選でれいわ新選組公認候補として比例区から立候補した大西恒樹氏が7月3日に自身の配信するYouTube動画で、「こういう話多分政治家怖くてできないと思いますよ。命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど」と発言をしたことが党を揺らしています。

 客観的に見て、党勢の下落は、この発言が影響を及ぼしたというよりも、この発言に対する山本代表の処分の方向性が朝令暮改のごとく変わったり、そもそも処分についての定めがない規約をこの時点で作ったりという、党内部のゴタゴタぶりが明らかになったことが要因だと考えます。

 大西氏への処分決定(離党届を受理せずに除籍)が党メンバーの中でも満場一致とはならなかったことや、れいわ支持層の中でもこの処分プロセスに対して不信感、不安感が拡大していることが、SNSの投稿などからも顕著に伺えました。

 さらに、7月25日には、前回参院選でれいわ新選組公認候補として東京選挙区から立候補した野原善正氏が離党を表明しました。大西氏の処分に関連して党運営を批判するツイートをした野原氏は、参院選(東京都選挙区)で約21万4千票と国民民主党の水野氏(約18万6千票)を上回る次々点でした。こうした一定の支持者層がいるメンバー2人の相次ぐ離脱は、れいわ新選組の後退を印象付けたといえます。

今年に入って浮上した三つの課題

 「(次期衆院選に)100~131人の公認候補を擁立する」と山本代表が意気込んでいたれいわ新選組ですが、筆者は特に今年に入ってから大きく三つの課題が浮上してきたと感じていました。

プレゼンスを発揮できず

 一つ目は、今年の通常国会において、党のプレゼンスを発揮できなかったことです。そもそも参院議員2人のみでは国会で存在感を出すことは難しいですが、れいわ新選組にとっての誤算は、新型コロナの感染拡大によって国会論戦や報道の基軸がコロナ対応と変わってしまったことでしょう。その結果、社会的弱者対策や消費税減税といったれいわ新選組にとって「十八番」の主要政策に、まったくと言っていいほど注目が集まらなくなりました。

 先の参院選で「特定枠」に舩後靖彦、木村英子両名を充てた選挙戦略は、裏を返せば、国会論戦に強い印象を残すことのできる山本代表を質疑に立てられないという弱点を抱えていることは自明だったはずですが、参院選から1年が経過した現在も、この弱点を克服する山本代表らしい奇策は見受けられません。

党内ガバナンスに課題

 二つ目は、まさに今回の大西氏発言問題に端緒を発する党内の「ガバナンス」の問題です。

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筆者

大濱﨑卓真

大濱﨑卓真(おおはまざき・たくま) 選挙コンサルタント

1988年生まれ。青山学院大学経営学部中退。2010年に選挙コンサルティングのジャッグジャパン株式会社を設立、現在代表取締役。衆参国政選挙や首長選挙をはじめ、日本全国の選挙に与野党問わず関わるほか、「選挙を科学する」をテーマとした選挙に関する研究も行う。

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