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「米国を操ったソビエトスパイ」の教訓

渡辺惣樹『第二次世界大戦 アメリカの敗北』を読む

塩原俊彦 高知大学准教授

ソ連のスパイが「つくった」IMFと国連

 前述のT・ルーズベルトはセオドア・ルーズベルトのことであり、1901年~1909年の2期にわたって米大統領を務めた。これに対して、フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)は1933年から1945年4月12日に死亡するまでに4選を果たしたことでよく知られている。彼は、世界経済恐慌下の米国をケインズ経済学的手法で回復させ、第二次世界大戦の終結・その後の世界秩序の構築に尽力した人物として好意的に語られることが多い。しかし、こうした多数説がまったく誤りであることがこの新書を読めばよくわかる。

 決定的なのは、ソ連の

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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