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コロナ感染拡大半年の日本の意外な実態と毀損された真の「平等」

人々を「生かす」ことのみを目的とした社会は持続可能性に乏しい。今後やるべきは?

三浦瑠麗 国際政治学者・山猫総合研究所代表

 この半年を振り返って思うことは、経済や社会の基盤がいかにたやすく崩れるかということであり、人々がどうやら今まで思っていたのとは異なるタイプの政府を求めているということでした。

エアポケットのような「時空間」

 この間、社会は消費を止め、生産を停止し、学校を止めました。まるで世界中がエアポケットのような「時空間」に入り込んでしまったかのようです。私自身も小学生の子供に、「もうこのまま学校が始まらなくてもいいんだけど」と言われたことがあります。

 なければないなりに生きていける、というのはその通りです。友人と酒を酌み交わさなくても、春夏の洋服を買わなくても、ジムが閉まっていても、子供を遊園地に連れて行けなくてもそれなりに生きていけます。

 学校に行かないことが当たり前だった時代もあります。しかしそこには、ではどうやって食べていくのかという意識が当然に存在していました。家を継げるか、受け渡された財産を維持し増やせるか、所帯を持てるか。どれも当たり前ではなく、それなりに恵まれ、努力し続けなければ、実現しないことでした。

拡大机を縦に並べて「ソーシャルディスタンス」を保ちながら話し合う児童たち=2020年7月22日、東京都国分寺市立第五小学校

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筆者

三浦瑠麗

三浦瑠麗(みうら・るり) 国際政治学者・山猫総合研究所代表

1980年神奈川県茅ケ崎市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。専門は国際政治、比較政治。東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て現職。著書に『シビリアンの戦争―デモクラシーが攻撃的になるとき』(岩波書店)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)、『あなたに伝えたい政治の話』(文春新書)など。政治外交評論のブログ「山猫日記」を主宰。公式メールマガジン、三浦瑠麗の「自分で考えるための政治の話」をプレジデント社から発行中。共同通信「報道と読者」委員会第8期、9期委員、読売新聞読書委員。近著に『21世紀の戦争と平和 徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』(新潮社)。

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