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「道徳的明快さ」が求められるジャーナリズム

客観性、中立性よりも大切な価値から再出発せよ

塩原俊彦 高知大学准教授

「道徳的明快さ」の場所からの再構築

 NYTのごたごたに対して、ワシントン・ポストの白人編集長と衝突した後、同紙を去った黒人ジャーナリスト、ウェスリー・ローリーは、6月4日、「アメリカのどこからともなく『客観性』にとらわれてきたジャーナリズムが失敗した実験である」と指摘したうえで、つぎのようにツイートした。

 我々の分野の規範を根本的にリセットする必要がある。旧態依然たるやり方は捨てなければならない。必要なのは、道徳的明快さのある場所から運営される我々の業界を再構築することだ。

 この率直な発言が

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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