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PCR検査「世田谷モデル」に8つの疑問

「いつでも、だれでも、何度でも」は本当に正しいのか

桑満おさむ 医師・五本木クリニック院長

保坂区長の掲げた世田谷モデルに対して8つの疑問

1:「いつでも」は具体的にどのような意味なのか?

 区長の「いつでも、だれでも、何度でも」に違和感を覚えた医療者は少なくない。「いつでも」とは24時間フルに検査を受けられることを意味しているのであろうか? 検体の採取、検体の回収はどのようにする予定なのであろうか。いくら全自動の検査機器を導入しても、臨床検査技師は必要となる。24時間態勢で回収や検査を行うにはかなり高いハードルが存在するが解決済みなのであろうか。

2:「だれでも」は世田谷区民は誰でもであるのか?

 「だれでも」は医師が検査を必要と判断した者だけではなく、

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筆者

桑満おさむ

桑満おさむ(くわみつ・おさむ) 医師・五本木クリニック院長

1986年、横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年2月、東京都目黒区に五本木クリニック開院。著書に『“意識高い系"がハマる「ニセ医学」が危ない!』(扶桑社)。ブログは「五本木クリニック院長ブログ」。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです