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新型コロナ危機下の「全国一斉休校」で10代の妊娠が増えた!

圧倒的に男性依存の避妊の実態。いま必要なのは正確な性教育と市販の緊急避妊薬

円より子 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

危険で時代遅れの掻爬手術による中絶

 ひとつの手段は人工妊娠中絶手術である。しかし、そのハードルは高い。

 親に言えず、思い悩むうちに、中絶の時期(妊娠22週未満まで)を逃してしまうケースは少なくない。健康保険の適用外のため、経済的負担が大きくて中絶できず、覚悟のないまま子どもを産む子もいる。思いあまって友人に相談したら、カンパを集めてくれ、中絶手術を受けられた子は、ある意味幸運だ。

 日本で中絶といえば、金属製の器具で子宮の中身を掻き出す掻爬(そうは)手術が主流だ。実は、掻爬手術が行われているのは先進国では日本だけで、WHO(世界保健機関)は「たとえ専門家が施す場合でも安全性に劣る」と指摘、「時代遅れの外科的中絶方法」と断じている。他の先進国では妊娠中絶薬を使うか、手術をする場合も吸引法が多い。

 中絶薬は、最終月経から妊娠49日以内の妊娠初期に利用できるが、日本では認可されていない。出血などの副作用が大きいからと、厚労省は説明する。避妊のためのピルも長い間、日本では同じような理由で許可されなかった。

 ちなみにピルについては、国会で私が「避妊のために副作用の少ない低用量ピルを認可してほしい。女性の体を守るためにも、望まぬ妊娠や妊娠中絶を防ぐためにも、避妊の選択肢はいくつもあった方がいい」と質したのに対し、厚労省が「欧米で副作用が小さいからといって、欧米の女性と日本の女性はからだが違う」と答えにならない答弁をしたのを覚えている。

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筆者

円より子

円より子(まどか・よりこ) 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

ジャパンタイムズ編集局勤務後、フリージャ―ナリスト、評論家として著書40冊、テレビ・講演で活躍後、1992年日本新党結党に参加。党則にクオータ制採用。「女性のための政治スクール」設立。現在までに100人近い議員を誕生させている。1993年から2010年まで参議院議員。民主党副代表、財政金融委員長等を歴任。盗聴法強行採決時には史上初3時間のフィリバスターを本会議場で行なった。

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