[202]「国境なき医師団」会見、『羽仁進の世界』、ナオミ・クライン……
2020年09月02日
8月5日(水) 午前中、プールへ行き泳ぐ。ゆっくりと泳ぐ。心身のバランスがとれるだけでいいのだ。
15時から早稲田のWさん修論指導。中国からの留学生たちも大変だろう。コロナ禍で大学キャンパスが充分に利用できないとあっては、留学の意味も半減するのではないか。キャンパス無用論には僕は与しない。
夕方のニュースをみていたら、大阪の吉村洋文知事が4日の記者会見で、うがいぐすりのイソジンをかざして、うがいでコロナウイルス感染陽性率減少とか発言したらしく、ちょっとした騒ぎになっている。
記者会見の冒頭、吉村知事はこう切り出していた。「ウソみたいな本当の話で、ウソみたいなまじめな話をさせていただきたいと思います。皆様もよく知っているうがい薬を使ってうがいをすることによって、コロナの患者さん、コロナがある意味減っていく。コロナに効くのではないかという研究が出ました」。ええっ? これはちょっとヤバいのではないか。大阪府庁の中に誰か周りで止める人はいなかったのか。
8月6日(木) 75周年の広島原爆忌。朝、ニューヨークのジャーナリスト、ピート・ハミル氏の死去をネットで知る。お連れ合いで、ずうっとピートさんの介護にあたっていた富貴子・ハミル・青木さんもさぞかし今は大変だろう。時間を少しおいてからメールでお悔やみの言葉を送ろう。
11時から日本記者クラブで、国境なき医師団の日本人チームの記者会見。紛争地イエメンの新型コロナウイルス対策にあたっている彼らの活動ぶりについてお話をうかがう。政治的な利害とは一線を画す人道支援だと強調していた。
ちょっと意外だったのは、イエメンのインターネット環境がそれほど劣悪ではなく、携帯電話もかなり普及しているという。まあ、今や、地上の据え付け電話なんか成り立たないのが中東地域の常識なのだけれど。国境なき医師団のような国際貢献にあたっている日本の人々が結構な数いる。もっと報じられていいのではないか。日本すごいぞキャンペーンとは別の意味で。
あしたの国防総省元高官へのインタビュー準備。映画『はりぼて』の日本記者クラブ会報用の小文。故あって大昔のATG映画『初恋・地獄篇』をDVDでみる。胸がしめつけられるような切なさを覚える。まだそういう感情が自分のなかに残っているんだな。
広島で開かれた安倍首相の記者会見でちょっとした異変があった。会見場で計4問の質疑で打ち切ろうとした際、「総理、まだ質問があります」と声をあげ追加の質問をしようとした記者がいた。朝日新聞の記者だが、
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