古賀茂明(こが・しげあき) 元経産官僚
1980年通産省入省、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、内閣審議官などを歴任。公務員改革・電力改革で急進的な提言を公表、当時の民主党政権と対立し11年9月退官、報道ステーション出演中に番組で「I am not ABE」のフリップを掲げ安倍政権の報道弾圧を批判して降板、著書に『日本中枢の崩壊』『官僚の責任』など。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
古賀茂明×野党若手政治家(5)
立憲民主党と国民民主党が合流する野党新党の代表選は、立憲の枝野幸男代表(56)と国民の泉健太政調会長(46)の一騎打ちとなる見通しです。
野党の若手政治家に奮起を促す古賀茂明さんの連続インタビュー、今回はその泉さんを直撃します。9月4日に代表選出馬を表明した直後に、オンラインでインタビューに応じてくれました。
泉さんは46歳。政治家としては「若手」と言えますが、当選回数は7回。次の首相になることが確実視されている菅官房長官が当選8回ですから、政治家歴としてはベテランの領域に入ったと言えます。
泉さんは京都で当選を重ねました。民主党の京都といえば、親分に前原誠司さん、その側近に福山哲郎さんがいました。そのもとで実力を蓄えてきました。
ところが、2017年総選挙で前原さんと福山さんが決別。福山さんは枝野さんとともに立憲民主党を旗揚げします。泉さんは前原さんとともに希望の党、国民民主党と移りますが、徐々に自立を進め、ついに国民民主党の政調会長となりました。
そういう意味で、民主党政権の中枢を担った「枝野・前原世代」の次世代政治家の代表格です。同世代では細野豪志さんや玉木雄一郎さんが早くから頭角を現しましたが、ここ数年の野党再編で大きな痛手を負いました。泉さんとしては、満を持して野党リーダーを目指す出番が回ってきたという思いではないでしょうか。
さて、泉さんがこの代表選を通じて「野党の新しい顔」に踊り出るのか。この動画をみて「品定め」していただければと思います。(論座編集部)
泉健太(いずみ・けんた)
1974年北海道生まれ。1998年立命館大学法学部卒。参議院議員秘書を経て、2000年、衆議院選挙に挑戦するも惜敗。2003年(29歳)に初当選を遂げ、以降7回連続当選。2009年、内閣府大臣政務官に就任し、少子化対策、男女共同参画、防災などを担当。現在は国民民主党の政務調査会長として党の政策の取りまとめを担う。家族は妻と子ども3人。趣味は料理、DIY、自転車、アウトドアなど。
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