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「報道ステーション」に菅官房長官生出演

[204]Eテレ「バリバラ」、『はりぼて』トークショー、安倍首相の病状情報……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

8月19日(水) 朝、プールで泳ぐ。14時から神保町で打ち合わせ。その前に神保町の贔屓のカレー屋さん、「カーマ」でチキンカレーを食べる。

 今年は八月ジャーナリズムという言葉の意義を考えざるを得ない根源的な変化が起きているのではないか。ありていに言えば、コロナウイルス禍は、戦争の惨禍を問うという試みよりも、より深く大きな変化を人類にもたらしているのではないか。そういう思いがずうっとくすぶっているのだ。その後、中目黒に移動。旧知と歓談。

8月20日(木) 今日も朝、頑張ってプールへ行き、ひたすら泳ぐ。15時から今後の取材態勢で軽く打ち合わせ。

 アメリカでは民主党大会が始まっている。バイデン、ハリスのコンビがトランプ、ペンスのコンビを果たして打ち破れるのか。4年前に比べて、どうだろうか。冷静に考えてみる。4年前の今頃は、民主党のヒラリー、あれ? 民主党の副大統領候補ってあの時は誰だっけ? もはや記憶にない。調べてみたらティム・ケーン上院議員という超地味な人選だった。忘れてた。カマラ・ハリスはそれに比べると知名度もアピール度も格段にある。

カマラ・ハリス上院議員=ランハム裕子撮影カマラ・ハリス民主党副大統領候補(上院議員)=撮影・ランハム裕子

 問題はトランプの強烈な個性に比べた場合のバイデンの退屈さだ。初日のミシェル・オバマのスピーチは雄弁だった。「ここで正直に、そしてはっきりと言わせてください。ドナルド・トランプは私たちの国に相応しくない大統領です」と。

 夜、講談社のI、O氏ら。「猫目」へ。その後、夜遅く、共同電にびっくり。アメリカ司法省が、メキシコ国境地帯の「壁」建設のため民間から募った資金をだまし取ったとして、トランプ大統領の元首席戦略官スティーブン・バノンを逮捕したというのだ。何があったのか。

菅氏出演の「報ステ」は「お披露目」感、満載

8月21日(金) 3日連続で朝、プールで泳ぐ。心身のバランスが一番大事だ。

 15時から「TBSレビュー」のMに大昔の「報道特集」のパネル写真を渡す。今年の10月、「報道特集」は開始から40周年を迎える。そのための番組をつくっていただけるという。誠にありがたいことだ。Mはつい最近まで「報道特集」に在籍していた人物でもある。

北代淳二「報道特集北代淳二「報道特集」初代キャスター
 「報道特集」は米CBSの『60 Minutes』という1968年に始まった同局の看板調査報道番組の日本版をつくりたいという北代淳二・元TBS初代ワシントン支局長(そして初代「報道特集」キャスター)の発案から生まれた番組だ。

 僕は1980年に同番組がスタートした当時のTBS局内の空気をまだ覚えている。スタート時の同番組には報道局の各部からエース級の記者・ディレクターが送り込まれたので、局内には複雑な反応があった。ニュースは日々のものなのに、1週間に一度の番組のために報道の中心人物をとられては適わない、という反発も若干あったように記憶している。

 だが、「報道特集」は徐々にその地位を確立していった。フィリピンの独裁者マルコス大統領の政敵・ベニグノ・アキノ元上院議長に同行取材中、目の前で彼が軍によって射殺された事件のスクープ。吉永春子ディレクターによる宇野宗佑首相の愛人への単独インタビューで首相を辞任に追い込んだスクープ、ベビーホテル・キャンペーンの堂本暁子記者の日本新聞協会賞受賞などで、確固たる地位を築いてきたのだ。よく続いてきたものだと思う。ちなみにCBS『60 Minutes』は開始から52年たった今も放送されて高い支持を得ている。

 雑誌「arc」用の原稿。きわめて個人的な思いを書く。

 テレビ朝日の「報道ステーション」に菅義偉官房長官が生出演。このタイミングでなぜ菅官房長官が「報ステ」に出るのか。不可解であると同時に、

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