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台湾元総統・李登輝氏が「我是不是我的我」に込めた思い

台湾生まれの指導者が目指した政治の姿

村上太輝夫 朝日新聞オピニオン編集部 解説面編集長

大陸から来た国民党での出世

拡大1999年の台中大地震からの復興状況を視察するため台湾中部を訪れ、地元の人々と交流する李登輝氏(中央)=2012年9月11日 

拡大台中大地震で全壊した中学校を保存、活用した教育施設を見学する李登輝氏(手前左)=2012年9月12日 
拡大台中大地震で被害があったダムを視察する李登輝氏(左)=2012年9月12日 

 1988年から2000年までの李政権は、国民党の政権だ。正式名称は中国国民党。約100年前に孫文が中国でつくった政党であり、中国(中華民国)の政権党だった。

 台湾には、1945年に日本統治が終わった際、新たな支配者として入ってきた。大陸での内戦で共産党に敗れた49年以降は、蔣介石のもとで台湾と周辺の島々だけを実効統治し、一党独裁体制を敷いた。彼ら国民党の支配層は外省人(=大陸出身者)であり、本省人(=台湾出身者)に政治弾圧を加える一方、優秀な人材は党への吸収を図った。

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筆者

村上太輝夫

村上太輝夫(むらかみ・たきお) 朝日新聞オピニオン編集部 解説面編集長

1989年朝日新聞社入社。経済部、中国総局(北京)、国際報道部次長、台北支局長、論説委員などを経て現職。共立女子大学非常勤講師、日中関係学会理事。共著に『台湾を知る60章』(明石書店)など。

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