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世界に広がる「ジジェクのパラドクス」:信頼から遠く離れた菅政権

「民主的蜂起の勢力」は「自由民主資本主義の理想」に決して追いつけない

塩原俊彦 高知大学准教授

資本主義の継続と危機:「ジジェクのパラドクス」の深刻化

 同じ資本主義がつづくにしても、たぶん、そこには腐敗や経済・社会的不確実性が随伴している。しかも、情報技術(IT)によって世界が近づき、双方向による情報交換が安価にできるようになった結果、その変化はアキレスたる「民主的蜂起の勢力」にも亀たる「自由民主資本主義」の理想にも影響をおよぼしている。もはや時間概念を導入しても、アキレスも亀も袋小路から抜け出せない

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

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