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「元・学者」が日本学術会議騒動に抱いた大いなる違和感

平成の諸学界の総括こそ必要だ

與那覇潤 歴史学者

学者たちは「族議員」になったのか

 少数だが指摘する識者が散見されたように、「菅首相による任命拒否」の真の問題点は、学問の自由とは別のところにある。すなわち、長年にわたり「形式上の任命権者」とされてきた行政の長が、(今回は日本学術会議の)推薦を拒否して実質的な人事の判断を下すことは妥当なのか。妥当な場合もあるとするなら、その範囲はどこまでか、

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筆者

與那覇潤

與那覇潤(よなは・じゅん) 歴史学者

1979年、神奈川県生まれ。歴史学者。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学者時代の専門は日本近現代史。地方公立大学准教授として教鞭をとった後、双極性障害にともなう重度のうつにより退職。2018年に自身の病気と離職の体験を綴った『知性は死なない』が話題となる。著書に『中国化する日本』、『日本人はなぜ存在するか』、『歴史がおわるまえに』、『荒れ野の六十年』ほか多数。2020年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環と共著)で小林秀雄賞。