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「報道特集」40周年――「飾り」はできるだけ排す

[209]伊藤詩織さんと大坂なおみさん、「中部推し!」、「TBSレビュー」……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

日本語ラップがクール!

9月25日(金) 昼前に広尾に行き、その後、15時から海外取材の件で打ち合わせ。相手国のさまざまな事情を多少とも知る身としては、隔靴掻痒の思いもあるけれども、現場で当事者の話を直接聞くことが取材の基本であり原点だと思う。僕らは独裁国の現実をきちんと直視できているかどうか。

 19時から神保町のYへ。Mさんの苦境をきくため。Mさんは、高いこころざしと力量のある人なので絶対に大丈夫。

 深夜、たまたまNHKで「中部推し!」という聞いたことのないタイトルの番組をやっていて、日系ブラジル人やペルー人たちの出稼ぎ二世世代のストーリーをやっていた。この番組、ちょっとNHK的ではないざらつき感があってどんどん魅入られてしまった。うん、いいなあ。誰が作ったんだろ。ラップミュージックがBGMとしてではなく、本質的なテーマとして扱われていて、とてもおもしろい。日本語ラップは一歩間違えば、途轍もなくダサくなる。これはクール!

その土地特有の文化や自然など、地域の魅力を伝える番組や、そこに暮らす人々の姿や直面する課題について考える番組など、地域に根ざしたよりすぐりの番組をお届けします。



拡大その地域の魅力や課題、人々の姿などを描く番組「○○推し!」(NHK)の公式サイトより

9月26日(土) 「報道特集」は「お笑いの日」編成で休止。たとえば、米CBSの調査報道番組「60ミニッツ」ならば、こういうことはあり得ない。まだまだ僕らの番組はそういう番組たりえていないのだろうな。少なくとも局の編成担当者の頭のなかでは。

 約束の時間に東京駅近くのホテルでMカメラマンら撮影クルーおよびCディレクターと合流して相手の登場を待っていたがなかなか現れない。なんか変だなあ。それでCディレクターが確認の電話をいれると、何と

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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