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【5】勉強しない大学生:内省力を鍛えよ

空気を読むだけで「個人」になれると誤解している日本人

塩原俊彦 高知大学准教授

大切なのは「人、本、旅」から「いかに学ぶか」

 なぜ大学生は勉強しないのか。経済的な理由が大きいかもしれない。あるいは、大学の授業自体の陳腐化といった問題もあるだろう。他方で、筆者の友人である出口治明立命館アジア太平洋大学学長はその著書『本物の思考力』(小学館新書)のなかで、大学生に勉強させるには、「企業が採用時に大学の成績を重視にするようになれば、大学の教育レベルも自動的に上がります」と書いている。

 筆者の持論は、「何時間学習するのか」や「何を学ぶか」が問題なのではなく、「いかに学ぶか」こそもっとも大切だということである。その際、学ぶ対象として、出口が強調するように「人、本、旅」から学ぶことの肝要さを強調しておきたい。

 人からいかに学ぶかというと、とにかく人と接して何かを感じ取ってほしい。自分に足りない点、その人のいい面も悪い面もわかるかもしれない。

 筆者は大学生のころ、

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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