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ビジネス倫理を問う:組織内の非倫理的行動をどう防ぐか

改めて気にかかる森友案件処理の杜撰さ

塩原俊彦 高知大学准教授

非意図的な非倫理的行動

 論文は、非意図的な非倫理的行動についても論じている。ここで重要なのは、重要な情報に気づく能力に限界があることから生じるバイアスのために、自分の判断が影響されているという事実である。「暗黙の偏見」や「利益相反」に気づいていないことで、非意図的な非倫理的行動を引き起こすのである。

 ここでいう「暗黙の偏見」とは、意識的に偏見をもたないように努力している人でさえ克服するのが難しい固定観念的な

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筆者

塩原俊彦

塩原俊彦(しおばら・としひこ) 高知大学准教授

1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士(北海道大学)。元朝日新聞モスクワ特派員。著書に、『ロシアの軍需産業』(岩波書店)、『「軍事大国」ロシアの虚実』(同)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』(社会評論社)、『ウクライナ2.0』(同)、『官僚の世界史』(同)、『探求・インターネット社会』(丸善)、『ビジネス・エシックス』(講談社)、『民意と政治の断絶はなぜ起きた』(ポプラ社)、『なぜ官僚は腐敗するのか』(潮出版社)、The Anti-Corruption Polices(Maruzen Planet)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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