メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

「互いを悪魔とみなす時代」に終止符を打てるか。米大統領選後の重い課題

リベラルは勝利に酔ってはならない

三浦俊章 朝日新聞編集委員

「赤い州、青い州ではなくアメリカ合衆国」、貫けるか

 大激戦の背景に社会の深刻な分裂があり、アメリカ政治が本来持っていたチェック・アンド・バランスが機能しなくなっていることは、別の記事「米大統領選が意味するのは『アメリカン・デモクラシーの終焉』なのか」(2020年11月5日)で詳しく論じたが、その構図はバイデン氏当選でも変わらないだろう。

 バイデン氏は7日夜、地元の東部デラウェア州で勝利演説をおこなった。

 「トランプ大統領に票を投じた人たちに言いたい。あなたたちが失望していることはわかる。私自身、何回か選挙に敗北している。しかし、お互いにチャンスを与えようではないか。激しいレトリックはやめて、感情を抑えて、顔を合わせて意見を聞こうじゃないか」

 「国民を分かつのではなく、国民を統合することを求める大統領になることを誓う」「赤い州(赤は共和党のシンボル・カラー、共和党支持の州)、青い州(民主党支持の州)ではなく、アメリカ合衆国として、私はこの国を見る」

 トランプ政権の4年間、共和党と民主党が不倶戴天の敵のようににらみ合った時代を終わらせようというメッセージである。

 だが、このメッセージは共和党に届くだろうか。いやそれ以前に、民主党自身がその姿勢を貫けるのか。それを問わねばなるまい。

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

三浦俊章

三浦俊章(みうら・としあき) 朝日新聞編集委員

朝日新聞ワシントン特派員、テレビ朝日系列「報道ステーション」コメンテーター、日曜版GLOBE編集長などを経て、2014年から現職。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

三浦俊章の記事

もっと見る